入社してすぐは本社勤務となるパターンがほとんどですが、私は新人研修が終わってすぐ、ゴールデンウィーク明けの内示が出るタイミングで秋田営業所に異動が決まりました。就活の段階で営業所や支店の場所は調べて知っていたので、そこまで驚きはしなかったですね。一番驚いていたのは親でした。出身地も全然関係ないところじゃないかって（笑）。

何人かそういう人いるよね。営業4課の女性も入社して１年本社勤務してから、出身地じゃない八戸へ。

俺は、県南なら盛岡から引っ越さなくても通えるから異動先の希望を県南に出したの。子どもに転校させたくなかったんだ。俺の父親が転勤族で、自分に幼馴染とかそういう友達がいなくて。だから自分の子どもにはちゃんと仲のいい友達と一緒に成長させたいなと思って。５年間勤務したんだけど、１年目は北上にアパートを借りてじっくり仕事して、２年目からは盛岡から通った。

決まりはないけど、営業は転勤する可能性はあるんだ。

俺らの下くらいから全然異動がない人たちが出てきたね。

岩手に住みたいという気持ちで入社したけど、あまりこだわってると異動となったときにショックだから、どこ行っても楽しもうくらいの気持ちでいた方がいい(笑)。東京行きたい人はチャンスもあるみたいな感じで。

うん。その方が楽しくいけるよね。

東京異動が決まったのが、ちょうど結婚するタイミングだった。転勤になることは予想していたけど、東京ってのは全然考えてなくて…ハッとしたよね。でも、別に嫌ではなかったな。全然知らないところに行くけど、その頃はCをはじめとした同世代が東京支店にはいっぱいいたので、そういう意味で安心感があった。そのタイミングだったから行きやすかったし、すごく助かった。

私はBが異動になる数年前に自分で希望を出して、東京支店に行ったんだけど、手を挙げたら他に誰もいなかった。こいつに任せて大丈夫なのかっていう上層部の疑いはあったみたいだけど、「行きたいって言ってるんだから、行かせればいいんじゃないか」みたいな雰囲気で決まったらしいです（笑）。だから希望が通って、正式に決まった時は嬉しかった。ちょうどそれが決まったあと、Bと話す機会があって、二人で自販機のコーヒーを飲みながら「決まったんだよ」って話をした。動揺がすごくて、こう手が震えて…。嬉しかったですね。

俺、上層部に大丈夫かと思われてたとか、Cに対して一切そういうイメージ持ったことがなかった。

見せないことが美学だと思ってたから…めちゃくちゃネガティブなことを思ってても、「あ～、全然全然平気っすよ～」って振舞ってた(笑)。これはもしかしたら営業に役立っているかも。